ワット・プラ・シー・サンペットWat Phra Si Sanphet
儚く失せた黄金仏
かつてこの地には、ウートン王がアユタヤ王朝を建国した時の王宮があったが、1426年に火災により焼失したため、現在の王宮跡に移動し、ラマティボディ2世により、その跡地に建てられた王室を守護するための寺院である。
当初は王宮の付属施設として儀式の際などに使われてきたが、1491年に王の遺骨を納めるためのチェディ(仏塔)が建造されたことで、寺院としての機能を持ち、1500年には高さ16mの黄金で覆われた仏立像が建立された。
この「輝く黄金仏」はアユタヤ王朝の富の象徴であったが、1767年のビルマ軍の侵略で徹底的に破壊され、現在は白く風化したスリランカ様式の3基のチェディのみが残り、アユタヤ王朝の歴代王の3人の遺骨が納められている。
登録年 | 種別 | 遺産名 |
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1991年 | 文化遺産 | 古都アユタヤ |