ニャック・ポアンNeak Pean
病を癒す沐浴池
12世紀後半に、クメール王朝のジャヤヴァルマン7世が建立した仏教寺院で、「絡み合う蛇」の名を持つ。
二匹のナーガ(蛇)が基壇を取り巻く祠堂が池の中央にあり、中央の池は病を癒す不思議な水をたたえる伝説の湖「アナヴァタープタ」を模したといわれており、四方にある祠のような場所に水が流れ出す仕掛けになっている。
四方の池は「水・土・火・風」を象徴しており、池に入ることで沐浴する者の自然要素の平衡を保ち、病気を治すと信じられ、中央の池にはバラーハ(観音菩薩が馬に変身したもの)の彫像が、溺死防止の象徴として立っている。
登録年 | 種別 | 遺産名 |
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1992年 | 文化遺産 | アンコール |