ハトシェプスト女王葬祭殿Mortuary Temple of Hatshepsut
優美さを誇る神殿
古代エジプト唯一の女王で、古代エジプト新王国時代の第18王朝ファラオであるハトシェプストが建造した、切り立った崖を背に地形の傾斜をいかして築かれた、他に類例のない巨大な「三層テラス式」構造をした葬祭殿である。
2階テラスの左端に「ハトホル女神」の礼拝所、右端に「アヌビス神」の礼拝所、3階には女王の墓に続くといわれる「至聖所」があり、内部の壁画には女王が行ったブント国との香料交易の大船団を描いたレリーフが残っている。
夫トトメス2世との間に息子がおらず、妾腹の子トトメス3世が6歳と幼かったため摂政となり、絶対的な権力を握りファラオになったが、トトメス3世が成長して実権掌握後は失脚し、女王の名や像は破壊され、存在を抹殺された。
登録年 | 種別 | 遺産名 |
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1979年 | 文化遺産 | 古代都市テーベとその墓地遺跡 |