ガロ・ロマン文明博物館Musee de la Civilisation Gallo-Romaine
かつての栄光がここに
フランスがガリアと呼ばれた時代、「ルグドゥヌム(現在のリヨン)」はガリアの首都として繁栄し、観光名所であるフルヴィエールの丘には、古代ローマ遺跡とともに、ガリア・ローマ時代の宝物を収蔵する博物館が佇んでいる。
建物は遺跡の景観を損なわないように、最上階と採光用の窓以外は斜面に埋め込まれたような設計で、彫刻やモザイク、石棺や日用品、宝飾品など、当時のリヨンを窺い知ることができる遺物が展示され、中でも1528年に発見された「クラウディウスの青銅板」は、48年にローマの元老院で行われた皇帝クラウディウスの演説の原文が刻まれた一級品である。