サンタンジェロ城Castel Sant' Angelo
聖天使ミカエルが見守る城
139年にローマ帝国の皇帝ハドリアヌスの霊廟として建造されたが、後に改築され要塞としての役割が強くなった。
590年にローマでペストが大流行した際、教皇グレゴリウス1世が、城の頂上で剣を鞘に収める「聖天使ミカエル」を見て、疫病の終息を告げたことを悟ったのが名称の由来で、このお告げに感謝して廟の上に礼拝堂が献堂された。
頂上に聖天使ミカエル像が立つ城の内部は、現在は「サンタンジェロ国立博物館」で、要塞の名残や牢獄、避難場所として使われた教皇の居室、古代から近代までの武器などを展示しており、屋上からはローマ市街を一望できる。