ナポリ大聖堂Duomo di Napoli
奇跡を繰り返す聖人の血
14世紀にフランスのアンジュー家の支配の下で、5世紀の初期キリスト教の古いバジリカの基礎の上に建造された、ナポリの守護聖人「聖ジェンナーロ」に捧げた聖堂で、「聖ジェンナーロの血液が入った小さな壺」を収蔵する。
サン・ジェンナーロ礼拝堂は、1527年にペストが流行した後に、市民の祈願により建造されたギリシャ十字とバロック様式を用いた芸術作品で、隣の鉄格子がはめられた部屋の奥に保管されている血液が入った壺は、毎年5月の第一土曜日と9月19日に、壺の中で乾ききっているはずの聖ジェンナーロの血液が液状化する「奇跡」が起こる。