ニーム円形闘技場Arenes de Nimes
保存状態の良さは世界一
フランス南部の都市ニームは、ローマ帝国時代に「ネマウスス」と呼ばれた都市で、1世紀に建造された円形闘技場は、長さ133m、幅101m、高さ21mある楕円形で、2万4000人の観客が収容可能であった。
世界に現存する円形闘技場の中では、中規模程度であるが、保存状態の良さは「世界一」のレベルで、石で積み上げられた二層構造の60個のアーチは立派であり、2000年もの時を超えて佇む堂々とした姿は驚愕である。
剣闘士や猛獣が戦う見世物は、ローマ市民の一番の娯楽であり、観客席は観客の地位により決まっていた。