カバー遺跡Ruinas de Kabah
雨神で飾られた神殿
ユカタン半島にある7~10世紀にかけて最盛期を迎えたマヤ文明の都市遺跡で、建造物にはプウク様式が強く残っており、約20km北西のウシュマルの姉妹都市とされ、2つの都市は「サクベ」と呼ばれるマヤの道で繋がっていた。
雨神チャクの顔で埋め尽くされた神殿「コズ・ポープ」、別名「仮面の神殿」で知られ、巨大な壁面を全て飾る切り石細工の雨神チャクの鼻の向きには2種類あり、上向きは「雨乞い」、下向きは「雨に感謝」という意味がある。
隣接する「宮殿」は壁面が上下に水平に2分割され、その上部を飾るという、プウク様式の特徴がよく表れている。