ドムス・アウレアDomus Aurea
皇帝ネロの黄金宮殿
ローマ帝国の皇帝ネロが、64年に起こったローマの大火の後に建造した大宮殿で、ローマ市民の大顰蹙を買った。
150ha(コロッセオの25倍もの面積)を誇る広大な敷地に、想像を絶するほどの贅を尽くした宮殿があり、入り口には大列柱廊と高さ37mの金メッキを施した「ネロのブロンズ像(コロッスス)」を構え、壁や天井は繊細で鮮やかな色使いの装飾で飾られ、機械仕掛けでドーム型天井が回転する建物や、人口の川や池がある庭園などが造られた。
15世紀に地中に埋もれた宮殿の一部が発見され、残された壁画や彫刻はラファエロやミケランジェロを始めとする、ルネサンス期の芸術家に大きな影響を与え、1506年には「ラオコーン像(ヴァチカン美術館蔵)」が見つかった。