カラカラ浴場Terme di Caracalla
大規模で壮麗な大浴場
ローマ帝国の皇帝カラカラが3世紀前半に建造した浴場で、連日多くのローマ市民で賑わう「憩いの場」であった。
内部は中央に「冷浴槽(フリギダリウム)」「温浴槽(テピダリウム)」「熱浴槽(カルダリウム)」の3つの温度の違う浴槽と大きなホールが配置され、その両脇には体育室(ジム)や更衣室、周囲には図書室、手入れされた庭園の他、寒い時期の床暖房などの施設を備え、大理石やモザイクの床で飾られ、絵画や彫刻が壁や天井を埋め尽くす、豪華な一大娯楽施設で、当時のローマ市民が「我らが宮殿」と呼ぶ、人々を惹き付けて止まない大浴場であった。
登録年 | 種別 | 遺産名 |
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1980年 1990年 |
文化遺産 | ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 |