トゥドゥック帝廟 Tu Duc Tomb
釣りと酒と詩歌を愛した皇帝
1802年に成立し1945年まで存続した「阮朝」の都が置かれた古都フエの郊外にある、第4代皇帝のトゥドゥック帝の墓所である。
生前に別荘として使用していた建物を、1864年から3年の歳月をかけて廟としたもので、広々とした敷地には宮殿だけでなく、お寺、墓、そして蓮池まであり、蓮池の左側の階段を登ると皇帝を祀る寺院があり、その奥に皇帝の墓がある。
中国風の廟であるが、絵画的な美しさと異国情緒溢れる景色の中に懐かしさを感じさせる雰囲気を持っており、池岸には皇帝が涼を求めて滞在し、釣りを楽しんだ木造の釣殿が残っている。