タンボマチャイ遺跡Ruinas de Tambomachay
インカ時代の沐浴場
クスコ郊外にある遺跡で、クスコからマチュピチュへ続く道の休憩施設であったと推測され、雨季・乾季を通して、常に同じ量の水が湧き出ることで知られている「聖なる泉」は、インカ時代には沐浴場として使われていた。
4層の階段状の構造の沐浴場は、下2段はプレインカ時代の石組みで、上2段のインカ時代の石組は明らかに洗練されており、3段目の壁面には皇帝がクスコを指差す腕がかたどられ、右側のくぼみは皇帝の脱衣所という説がある。
最大の特徴は高度な灌漑技術で、かつて水源を探ろうと調査を行うも判明せず、現在も水源は不明のままである。