レコレクシオン修道院Convento de la Recoleccion
静寂な時の流れ
1773年の大地震で崩壊した教会や修道院などが点在するアンティグアの中で、「最大規模」の教会の廃墟である。
敷地内には柱や梁など、巨大な塊が地震直後の姿のまま放置されており、この街を襲った地震の悲惨さを物語る。
街の中心からやや外れており、敷地の前は排気ガスと騒音を撒き散らしながらバスが走る騒がしい道路に面しているが、一歩この中に入れば、広大な敷地と外界を遮断するような静寂の世界が広がっており、静寂さの中に転がる倒壊した巨石は、200年以上も風化され続けた証で、まさに「廃墟」を実感させる佇まいは、時の流れを忘れさせる。
