ハマの水車Waterwheel of Hama
アラブが誇る巨大水車
かつてはヒッタイト王国の最南端の都市で、聖書にも「ハマテ」の名で登場する、シリア西部のオロンテス川中流にある農業および工業の中心地で、オロンテス川沿いに広がる古い街には、合わせて16台の巨大な水車がある。
水車はオロンテス川の水を灌漑や生活用水として高台へ送るために12世紀頃から造られ、キリスト教国は暗黒の中世で、アラブ圏が世界一の文化と文明を誇っていた時代であり、巨大な水車群は当時の灌漑技術の高さを物語る。
現在は灌漑用ではなく、観光用のために運転・維持されており、庭園に水を供給するために使われている。