カラク城Karak Castle
十字軍の城塞
エルサレムの王が12世紀に建てた、西ヨーロッパとビザンティンとアラブ建築が混合した「十字軍様式」の城塞で、十字軍の戦略上重要な城塞であったが、1188年にアイユーブ朝のサラディンにこの城を包囲されて約1年後に陥落、その後マムルーク朝を経てオスマン帝国の支配を受けたが、1840年にエジプトの総督が占領し大半を破壊した。
シリアにあるクラック・デ・シュヴァリエなどと並び保存状態が非常に良く、2階建て構造の城壁や地下通路、併設の博物館などがあり、また標高約1000mの高台に建っているため、ヨルダン渓谷や遠くに青く光る死海が望める。