スオメンリンナの要塞群Fortress of Suomenlinna
要塞建築技術の粋
ヘルシンキの港の沖合いに、橋で結ばれた6つの島があり、当時フィンランドを支配していたスウェーデン王国は、バルト海の覇権を争っていたロシア帝国に対抗するため、ここに大規模な「最新鋭の要塞」を建設した。
死角のない星型の城壁で囲まれた要塞内には、無数の砲台に辿り着くために、石造りの通路が張り巡らされ、数千人の兵士を常駐させるための調理施設、船を建造し整備するための造船所が、高度な建築技術を集積して建設された。
1918年にロシア革命の混乱の中で独立を果たし、島は「スオメンリンナ(フィンランドの要塞)」と名を改めた。
登録年 | 種別 | 遺産名 |
---|---|---|
1991年 | 文化遺産 | スオメンリンナの要塞群 |