~遥かなる悠久の歴史遺産~
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かつての栄華に思いを馳せて.....
文明の繁栄と夢の跡

目次

ガリア帝国

ガリア帝国Gallia

14年目の降伏

ガリア帝国

260年の「エデッサの戦い」で、ローマ帝国の皇帝ウァレリアヌスがササン朝ペルシアのシャープール1世に捕えられた事態は、ローマ帝国の権威を失墜させ、父との共同皇帝から単独皇帝となった息子の皇帝ガッリエヌスの帝国内の統治は、非常に不安定な状況になった。
そんな中、ゲルマニア総督ポストゥムスが皇帝に名乗りを上げ、ガリア、ブリタンニア、ヒスパニア、ヒスパニア・バエティカから構成される「ガリア帝国」を樹立し、「コロニア・アグリッピナ」を都として定め、帝国独自の元老院と執政官、法務官を設置した。
263年、ローマ帝国の皇帝ガッリエヌスがガリア帝国を征服すべく出征してくると、緒戦に敗北したが、後に深手を負わせることに成功し、敗れた皇帝ガッリエヌスは帰還することとなり、ローマ帝国に勝利して帝国を存続させた。
268年の皇帝ポストゥムスの死後は、ブリタンニアとヒスパニアの支配を失って、帝国の領土は縮小された。
270年に即位したローマ帝国の皇帝アウレリアヌスが、272年にパルミラ王国を征服した後、ガリア帝国に目を向けると、皇帝テトリクス1世は帝位を返上してローマ帝国へ復帰させることを望み、274年にローマ帝国に降伏した。
ローマ帝国を三分裂させたパルミラ王国に続き、ガリア帝国も短命に終わり、ローマ帝国は再び統一を果たした。

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